思春期が早く来ると身長は伸びない？【より効果的に身長を伸ばす方法】

身長を伸ばす効果的なアプローチ方法を知りたい方へ
身長を伸ばすための可能性を広げたい方へ
思春期と身長の伸びの関係性について知りたい方へ

本記事の内容

思春期にまつわる身長を伸ばすための知識が深まる
思春期と身長の伸びの関係性が理解できる
身長を伸ばすための効果的なアプローチ方法がわかる

→読んだらすぐに実践できます。

最新の研究結果をもとに記事をまとめていますので、
身長を伸ばすためにより良いアプローチ方法を知りたい方や、
その親御さんなどなど必見です！

思春期が早く来ると身長は伸びない！？【より効果的に身長を伸ばす方法】

- １.思春期が早く来ると身長が止まる
- ２.思春期が身体に与える影響
- ３.思春期を遅らせる方法はこれだ
- ４.身長は必ず伸びる

１.思春期が早く来ると身長が止まる？

みなさんは、
思春期と身長の伸びに深い関係があるのをご存知ですか？

人間は１０歳を過ぎると
脳下垂体から性腺刺激ホルモンが多量に分泌されるようになります。
その影響で精巣や卵巣から性ホルモンが放出され、
男子は筋肉がつき、
女子は胸部や臀部が膨らみ始め、
やがて精通や初潮が始まります。
そしてその後、
背の伸びも止まり大人の体が完成します。

この時期を「思春期」といいます。

一般の女子では１２歳６ヶ月で初潮が始まり、
男子では１２歳１０ヶ月で精通が始まるといわれています。

じつはこの思春期が早く来れば来るほど、
身長の伸びが早く止まってしまうことがわかっているんです。

今回は、思春期と身長の関係性を深めつつ、
思春期にまつわる
身長を伸ばすためのアプローチ方法について
お話したいと思います。

２.思春期が身体に与える影響

低身長治療専門外来　ぬかたクリニックの額田医師は、

「思春期が来る時期と身長の間には大きな関連性があり、
身長を伸ばすためには思春期は遅ければ遅いほどいい」

と述べています。

これは思春期到来の時期と
身長の関係を初潮を目安に比較したデータです。
思春期が来るのが早いほど
遅い子よりも背の伸びが
早く止まってしまう傾向にあることが分かります。

なぜ
思春期が早い子は遅い子より
背の伸びが早く止まってしまうのでしょうか？

その原因は【性ホルモン】にあります。

思春期到来のきっかけとなる性ホルモンには
身長の伸びを加速する効果と同時に骨を固めて成長を止める作用があるんです。

額田医師によれば、
思春期を迎えると性ホルモンの影響で背は良く伸びるが
それ以降、徐々に停滞していくといいます。
これは、
性ホルモンには骨の末端にある軟骨細胞の分裂を
止めて固めてしまう作用があるためです。

つまり
背を伸ばすためには
思春期の到来を遅らせて背が伸びる機関を長くすることが大切なのです。

次の章では、
実際に思春期を遅くさせる方法について
お話したいと思います。

３.思春期を遅らせる方法はこれだ

ここからは、
実際に身長をより伸ばすためのアプローチ方法として
思春期の遅らせ方について
お話していきます。

額田医師は
「思春期到来のきっかけとなる性ホルモンの分泌は、
普段の生活によってある程度ならコントロールできる」
と断言しており、
「その中で最も効果的なのは睡眠である」
とお話しています。

性ホルモンは、
脳の松果体から分泌されるメラトニンという
ホルモンによって分泌が抑制されています。

このメラトニンは、
睡眠に関係したホルモンでもあります。
子供のうちから睡眠不足が続き、光をたくさん浴びると、
メラトニンが出ない分、性ホルモンの抑制が弱くなる。
すると、背が伸びきっていないうちに
性ホルモンが多量に分泌されるようになり、
早い時期に身長の伸びが止まってしまいます。

また、
もう一つ気をつけなければならないのが
「肥満」です。

脂肪細胞からは
食欲や代謝などの調節を行うために
レプチンと呼ばれるホルモンが分泌されています。

ところが、
このレプチンは
性機能の維持や性成熟にも大きく関係しています。
従って、
間食の摂り過ぎや運動不足によって肥満し、
レプチンが増えると、
そうでない子どもに比べて
早く思春期を迎えてしまうことになります。
その結果、最終身長が低くなってしまうのです。

つまり
思春期の到来を遅らせるための方法とは・・・
【十分な睡眠をとり、肥満と無縁の生活を送ること】なのです！

ちなみに、思春期を遅らせることには、
肉体的・精神的にも不都合なことなく、
むしろ生活習慣病の予防につながる
といいます。

また、額田医師は
「日本の子供は欧米に比べて、
思春期を迎える時期がかなり早い。
これには睡眠不足や肥満が関係している。」
と言及しています。

こちらのデータで
１０時間以上寝ている子供の割合を比較すると、
明らかに日本の子供は
先進諸国の中で
一番睡眠時間が少ないことが分かります。

また、肥満率も９０年代に入り、著しく上昇しています。

このような影響もあって、
日本の子どもの初潮・精通年齢は
なんと欧米諸国と比べても
２ヶ月から１年以上も早くなっているといいます。

その結果、
１４歳までは日本人もアメリカ人も身長差はありませんが、
１５歳以降日本人の身長の伸びが停滞、
これに対しアメリカの子供は１５歳を過ぎても身長が伸び続け、
最終的には両者の間におよそ６ｃｍもの差が生じてしまっています。

額田医師によれば
十分な睡眠をとって食べすぎをせず、
運動をして肥満にならないようにし、
それによって思春期を遅らせ、
背の伸びる期間が長くなれば、
日本人でも
欧米人並みの身長を手に入れることも不可能ではない
と話しています。