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成長期に起こる体のメカニズム【成長期を制する者は身長の伸びを制す】

成長期に起こる体のメカニズム【成長期を制する者は身長の伸びを制す】

  • 成長期にグンと身長を伸ばしたい方へ
  • 正しい成長期についての知識を知りたい方
  • 成長期に身長を伸ばすための効果的なアプローチ方法を知りたいと思っていませんか?

 

本記事の内容

  • 1.成長期を正しく理解する
  • 2.成長期に身長を伸ばす為の正しいアプローチ方法がわかる
  • 3.成長期に身長がちゃんと伸びる

 

最新の研究結果をもとに記事をまとめていますので、
成長期に入る前や成長期真っ只中で、もっと身長を伸ばしたい方その親御さんなどなど必見です!

 

 

成長期に起こる体のメカニズム【成長期を制するものは身長の伸びを制す】

 

人間が生まれてから大人になるまで、誰しもが通過する【成長期】

『身長が伸びない』という悩みを抱えている子供たちや、その家族等が
よく耳にするワードです。

 

「成長期だから沢山食べなさい、沢山寝なさい」

 

なんて、
世の中のお母さんお父さん達がよく言うセリフですよね。

この成長期、個人差はあるものの、一番身長が伸びる時期

 

と、
重要性を感じている方も多いはずです。

 

実際に、
身長を伸ばしたい方にとって
【成長期はかなり大事な時期】だといえます

 

なぜなら、

成長期についての正しい知識を習得することで
正しいプローチ方法がわかり、
それを実践することで
身長は伸びるからです。

 

 

もくじ

  • 1.成長期っていつまで続く?からだの中では何が起こっているの?
  • 2.身長が伸びるチャンスは中学生まで
  • 3.成長期に起こる体のメカニズム
  • 4.成長期における身長を伸ばすための効果的なプローチ方法
  • 5.チャンスを逃さず効果的なプローチをすれば身長は伸びる

 

■1.成長期っていつまで続く?からだの中では何が起こっているの?

 

成長期の正しい時期とはいつなのか?
その時からだの中では一体何が起こっているのか?
成長期のチャンスを逃さず身長をのばす為に
この後、正しい時期・体に起こるメカニズムについてお話していきます。

 

■2.身長が伸びるチャンスは中学生まで

上記のグラフは平均身長の推移を表しています。

これを見ると分かるように、

人間は生まれてから乳児~幼児(0歳~4歳)の間に
第一次成長期というものがあり、
急激に成長します。

その後、継続的に緩やかに身長は伸び、

9歳~13歳のいわゆる【思春期】に
第二次成長期がきます。

 

その後は緩やかに伸びていき、17歳~18歳までには止まるのが一般的といえます。

結果、今ここで説明している【成長期】とは9歳~13歳。
中学校に入る前~中学2.3年くらいを示していることになります。

この【第二次成長期】こそが、
身長が伸びるラストスパートの時期と言えるのです。

 

3.成長期に起こる体のメカニズム

では、
身長が一番伸びる大事なこの時期に体の中ではどんなことが起こっているのか?

身長が伸びる時の体の仕組み

人間のからだの中では、
背を伸ばす為に
背が伸びるように命令する【成長ホルモン】と【甲状腺ホルモン】が作られます。

この2つのホルモンがあって初めて背が伸びる可能性を手に入れることになります。
すなわち、
体内でしっかりとこのホルモン達が分泌されていることが何よりも大前提というわけです。

特に【成長ホルモン】は、
13歳~17歳までをピークに体内でつくられるので成長期にどれだけ沢山成長ホルモンを働かせるかが大事です。

 

【成長ホルモン】とは

 

  • 脳の下垂体から分泌され、大腿部(股関節から膝までの部位)や腕の骨に作用して長くさせる。
  • 筋肉を成長させ脂肪を分解してエネルギーを生み出す。
  • 骨を支える筋肉も増量してくれます。
  • 空腹時に分泌される。
  • 睡眠時に分泌の命令がでる。
  • ストレスを感じるとホルモンの分泌が減る。
  • 食べるもの(栄養)でできている。

 

【甲状腺ホルモン】とは

 

  • 全身の新陳代謝を活発にし、成長を促す。
  • ホルモンが低下すると身長が伸び悩み、太りやすくなる。
  • 睡眠時に分泌の命令がでる。
  • ストレスを受けると分泌が狂う。
  • 食べるもの(栄養)でできている

 

この2つのホルモンを分泌させ沢山作用させることが、
身長を伸ばす為に行うべき効果的なアプローチ方法へと
繋がっていきます。

 

4.成長期における身長を伸ばすための効果的なプローチ方法

上記で話したホルモンをより効果的に分泌・作用させるために
一体何をすべきか?

2つのホルモンが分泌・作用するための共通したプローチ方法を
以下にまとめました。

 

①良質な睡眠をとる

なぜなら、
先にお話した2つのホルモンが出るように
命令がでるのが睡眠時だから。
夜の22時~夜中の2時は、
成長ホルモンの分泌が最も盛んになる時間帯。
この時間帯にしっかり寝ていることでホルモンをしっかり出すことが大事です。
すなわち、どんなに面白いTVやゲームがあっても(勉強をしたくても)
夜は遅くても22時までには寝るのが
大変効果的です。

②ストレスを溜め込まない

意外かもしれないですが、
ホルモンの分泌の邪魔をするのが【ストレス】。
人間の体はストレスを受けると、
コルチゾールというホルモンが分泌され、
コルチゾールが【成長ホルモン】の分泌の邪魔をします。

また、【甲状腺ホルモン】は、
ストレスに弱く、コントロールが繊細で、過剰に分泌し過ぎていても、
病気に繋がります。
多ければ良いわけではないのです。
ホルモンを過剰に分泌させない為にはストレスを過度にかけないこと。

人間関係の悩みなどの精神的ストレスや、
睡眠時間を削って勉強をすることなどでかかる身体的・精神的ストレスは
身長を伸ばすチャンスを減らします。
そのためストレスを溜めない・発散することが大切です。

具体的には、

  • 無理なスケジュールを組まず、ゆとりをもつこと
    (例:勉強を夜中するのではなく、朝方に変えてみる。)
  • 自分が楽しい・落ち着くと思う時間を作る
    (例:趣味の時間をつくる。お風呂にゆっくり浸かる。)
  • 友達や両親などと一緒に過ごす時間を大切にする
    (楽しい時間を共有したり、時には悩みを打ち明けて心の負担を軽くする)

このような方法が効果的なプローチです。

③タンパク質をしっかり摂る

最後のアプローチ方法は
【食事】です。

様々な栄養素をバランス良く摂取しながらも、
骨の成長に一番欠かせない栄養素を摂ることが大事です。
その栄養素が

【タンパク質】です。

【成長ホルモン】の分泌するための合成に必要なのが
アルギニン、リシン、グリシンなどの
アミノ酸を多く含む栄養素のタンパク質。

骨の成分だけでなく、
ホルモン、血液、筋肉などタンパク質は
人間の体をつくるすべての土台となる栄養素なのです。

成長期には、
人体を作る上で多くのタンパク質を使う為、
大人よりも更に多くのタンパク質を積極的に食べることが大事です。

その必要量は、
大体1日60~65g。

 

(厚生労働省『日本人の食事摂取基準』2020版)

成長期の子どもたちには
体重1kgに対して1.5~2倍のタンパク質の摂取が望ましいです。

参考文献:黒川 伊保子・佐藤 智春(2022)『中高生の身長を伸ばす7つの習慣』

 

5.チャンスを逃さず効果的なプローチをすれば身長は伸びる

身長を伸ばす上で大事なこと。

それは、
成長期といわれる時期・知識を正しく理解し、
本来、人間が持っている伸びる力を
その大事な時期に最大限に引き出す為の効果的なアプローチをすること。

成長期という大きなチャンスを逃さず、
上記で話した3つのアプローチ方法を毎日実践すれば
身長は必ず伸びます!

伸びる力を強くし、
理想の身長を目指してみましょう。

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